「これからの長野の釣り場を考える会」発足! 第1回目をレポート
〜釣り人が考える釣り場環境保全と「未来の長野県の釣り場環境を考えるネットワーク」からの提案〜

 去る平成15年3月16日(日)、更埴市総合文化会館「あんずホール」にて「これからの長野の釣り場を考える会」が開かれました。主催は「未来の長野県の釣り場環境を考えるネットワーク」と私たちFB's Societyです。この「未来の長野県の釣り場環境を考えるネットワーク」は、FB's 長野支部代表・安武敬明が中心となり、リリ禁やこれからの長野の釣り場環境保全に関心のある県内の釣り人が集まってできた組織です。FB's Societyイコール「未来の長野県の釣り場環境を考えるネットワーク」ではないのですが、その意味は、FB'sメンバーだけではなく、幅広く県内の様々な立場の釣り人に参加してもらい、あらゆる視点で未来の長野の釣り場環境を考えていこうというものです。

 この考えに至るきっかけは1月10日に開催された長野県、および県内水面漁場管理委員会主催の公聴会、「外来魚拡散防止策に係る意見を聴く会(いわゆる「意見を聴く会」)」でした。
(レポートはこちら)

 今回、開催にあたってのFB's Society代表・福原毅の言葉を借りれば、
『FB's Societyは当初、インターネットなどで知り合ったバス問題に関心がある釣り人の集まりでした。
そんな私達は、2001年に東京水産大学の水口助教授が催した連続公開講座「バス問題の全て」に参加したのをきっかけに、釣り人自身が参加して問題の解決に当たり、よりよい釣り場を作り出す方法を模索するために、昨年の春にサイトを立ち上げたのですが、待ち受けていた現実は滋賀県のリリース禁止条例であり、今回の長野の委員会指示案でした。この委員会指示を回避するのは、バス・アングラー共通の悲願だと思いますが、原点に立ち返り、何故バス釣りが、このような誤解や偏見を生みだしたのか、その原因を探り、自覚しなければ問題の根本的解決は不可能だと思います。
このような観点から、今年の1月10日に行われた委員会指示案に対する公聴会で、私達は釣り人も参加しての話し合いによる秩序作りを提案したのですが、対象魚種の異なる釣り人の方からも、ほぼ同様の意見を聞き、驚き、かつ、まだまだ自分たちの見ている世界の狭さを実感しました。そして、公聴会の後に行った報告会では「相互理解を深めるためにも、発言された釣り人の方からお話を聞かせて貰う機会を作れないものか」という意見が出され、その第一回目として地元長野の鮎名人お二人をお招きして、今回の集まりを持つことが出来ました。
 私達バスアングラーが襟を正すこと、対象魚種の垣根を越えて闊達な意見交換を出来るようになることは、明日の釣り場を築いていくためには必要なことであり、意義のあることだと思います。』

 つまり、釣り人自身が釣り場環境を考え、どう行動していくかが問われる時代にあり、そのためには他魚種の釣り人の意見を聞くことも重要である、ともに手を取り合い協力し合えれば、釣り人の発言力も増すであろうという考えです。
 一見、リリ禁反対運動からかけ離れた活動だと感じられるバサーの方も多いと思いますが、「なぜに釣り人以外の圧力でリリ禁という発想が生まれるか?」という視点に立って、改めて足下を冷静に見据えたとき、いかに自分たちに力がないかということに気付くでしょう。
 私たちもそうでした。
 だからこそ、今回の会の発足なのです。遠回りではなく、問題点の根本を解決するべき重要なものと私たちFB's Societyは考えています。

 さて、前置きが長くなりましたが、これより当日の模様をレポートしていきます。
 この日のゲストは吉川賞治さん(下伊那漁業協同組合副組合長)、関塚伸哉さん(がまかつファンクラブ長野支部)、そして西沢まさたかさん(長野県県議会議員)です。先の福原の言葉にもありましたが、吉川さんと関塚さんは「意見を聴く会」に参加され、意見発表を行われた方です(レポートはこちら) 。そしてお二人とも鮎名人。全国的に有名な方です。それぞれメーカーのスポンサーが付いておられますから、バスでいうとバスプロです。吉川さんは全国に700人ものお弟子さんがいらっしゃるそうです。鮎竿には吉川モデルもあるとか。この日は吉川さんには鮎釣り師のみならず、漁業協同組合組合員の立場からもお話を伺いました。
 非常に内容の濃い、有意義な勉強会であったと思います。ゲストの方々の一言一句に重みがあり、非常に長いレポートになってしまいました。最初にお詫びしておきます。ただじっくり読んで頂ければ、その重みはきっと理解して頂けるものと信じています。
 まずは西沢県議会議員の冒頭でのお話から。

西沢まさたかさん(長野県県議会議員)からお話を聞く
 西沢県議会議員は、私たちFB's Societyの提案書を県内水面漁場管理委員会に提出する道筋を作ってくれた方です。その他いろんなアドバイスを頂いており、私たちFB'sの長野県リリ禁反対運動においてはなくてはならない存在です。
 友人を通しFB'sの安武と知り合ったこと、昨年の12/26に行われた長野県バサーの集会に初めて参加された時のことを回想されながら、だんだんとこの「リリ禁問題」に興味を持っていったことをお話しになられました。自身は釣り人でもバサーでもなく、この問題は最初はピンと来なかったそうです。だからこそ客観的な立場で飛び込めたし、同世代(30才代)の人たちが8時間以上も熱い議論を交わす姿や、熱心な署名活動等に感銘を受け、このように協力をさせて頂いているのだとおっしゃっていました。そして今日のこの会のように、鮎釣りなどの釣り人、漁業者、行政などが協力しあい、ともに良い方向に向かうことを祈っていますし、FB'sが出した代案(提案書)が活かされるよう、またみなさんが知らない間に何かが決まってしまうことがないように自分からも働きかけて行きたいと、力強いお言葉を頂きました。
 そして西沢県議会議員から重要な報告を頂きました。今回のこのリリ禁問題、当初は3月に決定される見込みでしたが、西沢県議会議員に調べて頂いたところ、平成15年度中への決定持ち越しになったそうです。従ってすぐにすぐにリリ禁が決まることはなく、恐らく今シーズンはリリースを禁止されることなく釣りが楽しめます。
 もちろんまだまだ審議が続けられますが、私たちFB's Societyがこの運動を始めた当初の目標だった「決定先送り」はこれで達成できました。これからは完全回避にむけ、県および漁場管理委員会に理解を得られるよう、釣り人が自ら動いて漁業者と県と協力しながら「外来魚拡散防止」を成し遂げていく実績作りを進めていきたいと考えています。今回のこの勉強会もその一つと捉えています。
※西沢県議会議員自身のHPでもリリ禁問題を取り上げて頂いています。

2 3 STOP!リリ禁長野メニュー

"The Future of Bassing" presented by FB's Society / since May 21, 2002